ステロイドと似た働きをするグリチルリチン酸2K

アトピーを鎮める=ステロイド、というのが定石になっていますが、同じような効果を持つ成分は他にも存在します。ここでは、アトピー肌向け化粧品に含まれていることも多い、抗炎症作用を持つ薬用成分「グリチルリチン酸2K(ジカリウム)」についてご紹介していきます。

  • あ、そうそう。
    グリチルリチン酸2Kって聞いたことある?

  • もちろんあるよ~!
    化学物質っぽい名前だから、最初は絶対悪い成分だと思ってたけど(笑)

  • わかるわかる。でも、かゆみを抑えたり、抗炎症作用もあるって聞いたよ。
    アトピー肌には一番いいかもしれない。

  • でも化粧品って毎日顔につけるものだから、この成分でトラブったら嫌だよね。
    問題ないといいんだけど…

炎症を鎮める、かゆみを抑えるなど、まるでステロイドのような効果が得られるグリチルリチン酸2Kですが、肌への影響や副作用はないのでしょうか?この会話の後、安全性が気になってネットや成分辞典などで調査してみましたよ。

グリチルリチン酸2Kは安全なのか?

グリチルリチン酸2Kには、抗炎症作用やかゆみ抑制など、まるでステロイドのような効果が期待できる成分。ステロイドは長期間使い続けると有害になりますが、グリチルリチン酸2Kは大丈夫なのでしょうか?

ステロイドがアトピーの症状を鎮める効果は「ステロイドホルモン」という成分の働きによるもの。このホルモンは1種類ではなく、以下の複数のホルモンの総称なんです。

  • 糖質コルチコイド・鉱質コルチコイド…副腎で作られる、副腎皮質ホルモン
  • アンドロゲン…男性ホルモン
  • エストロゲン・黄体ホルモン…女性ホルモン

グリチルリチン酸2Kはこれらのステロイドホルモンと構造がよく似ており、副腎皮質ホルモンと女性ホルモンの効果を持つことがわかっています。しかし、本物のステロイドとなる物質ではなくあくまで似ているだけですから、お肌に塗ってもステロイドほどの強力な効果は起こりません。

なお、グリチルリチン酸2Kは、医薬品よりはゆるやかに、化粧品よりはパワフルに、お肌の炎症を鎮めてくれる医薬部外品で、医薬部外品と定義されている化粧品は、頻繁に使用しても大きな副作用が起こることはありません。

というのも、皮膚から体内に成分を直接取り込むようなシールパッチ等は医薬部外品でも使い続けると免疫機能が弱くなるなどの副作用が出ます。しかし化粧品は経皮吸収されないため、このような副作用はほとんど心配する必要はないそうです。

化学物質のように見えますが…

ところでグリチルリチン酸2Kは何からできているのでしょうか?名前だけ見ると、さまざまな化学物質を合成して出来たもののように見えますが…

実は、和漢植物である「甘草(カンゾウ)」の根から抽出した水溶液からグリチルリチン酸が作られます。そしてこの成分を水に溶けやすく加工したのが、グリチルリチン酸2Kなのです。2K(ジカリウム)部分はカリウム塩という物質が結合しているという意味で、お肌に影響を及ぼすものではありません。

水に溶けやすく加工がされていないものは、グリチルリチン酸、甘草根エキスなどと別の表記になっていることもあります。この場合も、抗炎症作用やかゆみを鎮める作用は同じです。

病院で処方されるステロイドも用法容量を守れば安全ですが、それでも使いたくない方や、ステロイド以外の対処法を備えておきたい方は、グリチルリチン酸2K配合の化粧品をストックしておくとよいでしょう。


アトピー博士・ヨウコさんって?

仕事のストレスや不規則な生活の影響で大人アトピーを発症。ステロイドを使わずに治療する方法をとことん調べて実践し、アトピーの自力治癒に成功。30代になった現在、アトピー発症前より美肌になったうえ、常に肌調子が良い状態をキープしています。

そのため友人や会社の同僚に美肌のアドバイスを求められることもしばしば。アドバイスを受けた人のほとんどがトラブルを脱しており、いつの間にやら周囲では「肌で困ったらヨウコの元へ!」が定着化。

「アトピー博士」というニックネームもつき、仕事のかたわら肌トラブルを持つ人の相談に乗る日々を送っています。

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