各化粧品の役割を考える

基礎化粧品にライン使いのステップがあるのは、それぞれのアイテムが違った役割を持っているから。アトピー肌のスキンケアではむやみに栄養を浸透させるのではなく、化粧品の機能を理解し必要なものだけを取り入れて素肌が本来持つ回復力を高めてあげましょう。

それぞれの化粧品に本来求める役割とは

アトピーはなるべく刺激を与えないように、過剰なケアは不要。それぞれのスキンケアアイテムに求められる最低限の機能で十分です。ここではスキンケアラインの流れを追いながら、アトピーに必要なケア、不要なケアをご紹介します。

化粧品は、たった1つの機能をつきつめたものから、1本に何十種類もの美容成分や機能を詰め込んだものまで、バリエーションがかなり豊富。アトピー肌はなるべく刺激となる成分を排除し、肌が本来持つ機能を回復させるような化粧品を選ぶのがおススメ。

また、なるべく肌に余計な事をしたくないので、化粧品が持つ役割以上のことはしないようなものを選ぶようにしましょう。

ここでは、基礎化粧品のラインに沿って各アイテムの役割と、アトピー肌への影響を見ていきましょう。

クレンジング

  • 本来の役割:メイクなどの油汚れを落とす

アトピー肌には界面活性剤などの強い洗浄成分は刺激になりますので、あまり使いたくないアイテムの1つ。使う際は、余計な添加物が一切入っていないものを選びましょう。

また、お湯で落ちるようなミネラルメイクをメインにすれば、クレンジングの使用を控えることもできます。

洗顔料

  • 本来の役割:皮脂や角質、毛穴汚れなどを落とす

こちらはお肌から出る汚れやホコリなどを落とすもの。肌の汚れを残しておくのはアトピーが悪化する原因となりますから、洗浄力はある程度しっかりあるものを選びましょう。強すぎると必要な皮脂や保湿成分まで洗い流してしまうので注意してください。

石鹸素地がベースのものであれば、高い洗浄力を持ちながらも肌への刺激を抑えることができます。

正しく石鹸を選んでも使い方を間違えてしまうと悪化することも…。正しい洗顔方法はコチラに掲載しています。

化粧水

  • 本来の役割:お肌内部の保湿

アトピースキンケアで一番重要といっても良いステップです。化粧水は肌内部の水分量をキープしてくれる「セラミド」「NMF(天然保湿因子)」などの保湿成分を補ってあげることで、肌バリアを回復させるのに役立ちます。

また、水分を抱え込む効果のある「ヒアルロン酸」「コラーゲン」「エラスチン」なども効果的です。

美白やエイジングなどの機能を同時に求めたくなりますが、アトピー発症中はぐっとこらえてシンプルな成分で保湿のみを徹底しましょう。

美容液

  • 本来の役割:より高い美容効果を実現

お肌の状態が悪い時、さらにワンランク上の素肌を目指したい時に使います。たっぷりの美容成分や化学成分が配合されているため、刺激が強くアトピーが悪化する可能性が高いので、アトピー治療期には使うべきアイテムではありません。

本来はお肌が健康になってから使うのがベストですが、どうしても使いたい場合はしっかり全成分表示を調べ、パッチテストを行いましょう。

乳液

  • 本来の役割:皮膚の水分蒸発を防ぐフタ

乳液がとろっとしているのは、界面活性剤により「乳化」されているため。余分な油分をお肌から奪うほどの強さはありませんが、界面活性剤そのものが刺激を引き起こす可能性がありますので、乳液も控えておいたほうが無難です。

クリーム

  • 本来の役割:お肌表面の保護・水分保持

クリームも乳液と同じく、界面活性剤が含まれていることが多いので、避けたほうがよいでしょう。

アトピー肌でもお肌表面の保護はターンオーバー周期を正常に保つために大切なケアです。一切添加物が入っていないワセリンや精製度の高いオイルなどがおススメですが、常に塗りすぎていると保湿依存症になり、お肌が自力で保湿成分を作り出せなくなるので、塗る量にはご注意ください。

ざっと基礎化粧品の機能をご紹介してきましたが、アトピーには最低限のケアで充分なことがわかります。余計なことはせず、まずはお肌本来の力を取り戻すことだけを考えてシンプルなケアを行いましょう。